太陽光発電の仕組みと働きについて
- 屋根に影が出来たら発電しないのですか?
- 影の影響に応じて発電量が減ります。
太陽光のエネルギーを電気に変換するのがソーラーパネルなので、パネルに影が入ってしまったら、影の影響に応じて発電量が減ります。
ただし接続の関係上、「影が差し込んだパネルの面積分だけ発電量が落ちる」というわけではありません。配線の接続等の関係で変化します。
- 設置する時に理想的な方位や角度はありますか?
- 南の方角、傾斜角30度が最適といわれています。
方位に関しては日本では真南が一番適しているといわれています。
一方、真反対の北側に設置した場合、発電量は約66%ほどに落ちてしまいます。
- 北海道などの寒冷地でも設置可能ですか?
- 設置は可能です。ただし注意点がいくつかあります。
寒冷地は雪の影響も考慮することが重要です。太陽光パネルの上に積雪してしまうと
発電ができないだけでなく、機器の故障や落下にもつながります。
その為、雪が積もらないような傾斜角や保守プランまで考える必要があります。
- 曇りや雨の日でも発電しますか?
- 晴れの日に比べて発電量は少なくなりますが、発電はします。
雨量や雲の度合い、パネル性能によっても異なりますが、快晴の日の5~10%程度まで低下するといわれています。
- 「変換効率」とは何ですか?
- 太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する際の効率の事です。
ソーラーパネルが、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する際の効率を表します。
つまり、パネルに照射された光エネルギーのうち、どれだけが電気エネルギーとして取り出せるかの割合を示した値です。
現在の技術ですと14~20%程度が一般的と言われています。
- 太陽光発電のデメリットはありますか?
- 設置場所や規模によりますが下記が考えられます。
・屋根にパネルの重さがかかる…建築物の構造によっては設置不可能な場合もあります。
・反射光トラブルのリスク…近隣住民とのトラブルの原因となる可能性があります。
・雨漏りなどの施工不良のリスク…屋根種類によっては穴を空ける必要があります。
・固定資産税が必要なケース…出力規模によって固定資産税がかかる場合もあります。
- 発電システムの重量はどのくらいになりますか?
- 太陽光パネルと架台・配線等の重さがかかります。
太陽光パネル自体の重さは1㎡で12~16kg程度です。
規模にもよりますが、架台・電線・配線も考慮し13kg/㎡を目安としてください。
但し高圧になりキュービクルを屋根上に設置するとなった場合は、より大きな荷重がかかります。
- 季節や地域で発電に差は出る?
- 4~5月が最も発電し、冬は発電量が少ないです。
地域によって日射量が少ない地点、降雨量の多い地点、気温の高い地点などの要因が変わってきますので、発電量も変わってきます。